日本初? 世界初? 目が不自由な方で漢検9級合格2名!

気持ちを落ち着けて、冷静に、このうむい日記を書くことにしますね。

なにしろ、ちょっと興奮しているんです。

目が不自由なのに、漢字検定の9級に合格した利用者さんがいるからです。


しかも全問正解。

しかも2名。


あ、不思議に思った方はいるかもしれませんね。

(目が不自由なのにどんなふうにして試験をするの?)

どのように漢字の試験をしたのか、たしかに不思議ですよね。


それがですね、できるんですよ。

うむい漢字検定協会のスタッフって、すごいんです。

ちゃんと考えています。


たとえば、「大きい」の「大」という字を書く問題があるとします。

「裕也さんのおなかは おお きい」

という問題の下線部分の漢字を書いてくださいという問題です。


しかし、目が不自由なおふたりは、問題文を読むことができないわけですね。

ではどうするか。


視覚以外の“五感”をどう活用するかが大事です。

視覚以外では、聴覚、味覚、嗅覚、触覚ですね。


「大きい」の「大」という字は、五感の中の“触覚”を利用します。


そこで、おふたりの受験者に、裕也さんのからだやおなかを触ってもらいます。

そして、「裕也さんのおなかはどうね?」などと尋ねます。

受験者は答えます。



「大きいねぇ」


裕也さんのおなかを触って、

「小さい」とか「かわいい」という人はいません。

もしかすると、「丸い」という人がいるかもしれません。


しかし、今回、受験者おふたりとも、

「大きい!」と言いました。

即答です(笑)


そこで尋ねます。


「大きいという字は書けますか?」


「はい、書けます」

「では、書いてみてください」


そう言って、書いてもらうんです。
本当に書く。実際に書くんです。


おふたりとも、頭の中に字は描いていますから、
ちゃんと書けます。

しかも、僕より上手です(笑)

これで1問正解となります。

うむい漢字検定は、10問の問題に答え、8問以上が合格です。

2名とも、合格、それも全問正解による合格です。


日本初だと思いませんか?


うむい漢字検定協会もすごいけど、

一番すごいのは、

おとなの寺小屋の生徒ですね。


次は8級。

いまからドキドキです。

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