漢字検定というものが、あることは知っていました。
新聞やテレビニュースで目にしたことがあります。
「小学3年生が漢検3級合格」とか
「瀬底小学校の52人が漢検全員合格」といったニュースです。
漢字検定を略して漢検というんですね。
あるんです。
日本漢字能力検定協会というところが。
僕は受験しませんけどね。
ニュースになったら、なんだか恥ずかしいですから。
「30代の若さで1級合格!」なんて。
写真も撮られるのかな…。
もう少しだけ痩せたら、写真撮られてもいいかな…。
受験しない本当の理由は、
漢字が苦手だからです。
ウチナー語は得意なんですが、
日本語は苦手なんです。
カンジ? ヨクワカリマセーン!
失礼しました。
ふざけている場合じゃないんです。
じつはですね、先日、担当者会議で、
ケアマネさんに、こんな提案をいただいたのです。
「寺小屋だから、独自の漢検とかできないかなぁ」
まったくもって、すばらしいご提案です。
「おとなの寺小屋」ですからね。
ほぼ毎日のように「国語」の授業もやっていますからね。
にもかかわらず、漢字検定はやっていませんでした。
うーむ…。
「寺小屋だから、独自の漢検とかできないかなぁ」
この言葉を聞き、一瞬で20キロくらい痩せた気がしました。
独自の漢検…。
やりたいけど、できるかなぁ…。
と、そこに、同じく担当者会議に出ていた、(利用者さんの)息子さんが
こうおっしゃったんです。
「母は漢字が好きだし、賞状とかもらえたらうれしいかも」
ええ、わかります。
その利用者さん(息子さんのお母さん)は、確かに漢字が得意です。
おとなの寺小屋の授業では、いつも紙とペンを持って、
メモをしているんです。
漢字で!
いいなぁ。
独自の漢検。
よしっ!
代表に相談しよう(笑)
担当者会議が終わり、帰社してすぐ相談しました。
うちの代表は、早いです。判断が。
「そんな独自の漢検なんて、できるわけがないでしょ!」
とは言いませんでした。
「やるのはいいけど、誰が漢字検定の問題をつくるの?」
とも言いませんでした。
こう言ったんです。
「検定に合格して喜ぶ顔が浮かぶね。やりましょう! 漢検!」と。
すごいケアマネさんですよね。
寺小屋だから独自の漢検ができませんかって。
すごい息子さんですよね。
お母さんが漢字を好きなことをご存知で、漢字検定をやったら、きっと合格して、賞状をもらえることになり、その喜んでいる姿を描いているのですから。
そして、手前味噌ですが、うちの代表もすごいですよね。
喜ぶ顔が浮かぶんです。即決です。やりましょう!って。
え? なんですって? 僕もすごいって?
担当者会議で聞いたことを、忘れずに、報告したから?
当然です。
報連相に命をかけていますから。
さて……💦
さっそくその日のうちに、検定問題作成に取りかかりました。
僕? 違います。僕じゃありません。僕は忙しいんです。
いるんですよ。うむいには。
日本漢字能力検定2級レベルの人が。
そのスタッフが検定問題をつくりました。
日本漢検と同じようにです。
・日本漢検と同じく全部で1850字の当用漢字をもとに
・日本漢検と同じく小学1年生が習う漢字からスタートして、
・日本漢検と同じく10級、9級、8級…と取得していく問題を
つくったのです。
そしてついに、「うむい漢字検定」がおこなわれました。
うむい漢検の誕生です。
ケアマネさんとご家族のご提案のおかげです。ありがとうございます。
担当者会議から、わずか12日後のことでした。
(続きは、次のうむい日記で)